Archive for 11月, 2012

おこちゃま新聞

火曜日, 11月 27th, 2012

私が通勤で使っている電車の路線沿いには、私学の小学校や中学校が結構あります。朝のラッシュの時間帯に通学している子どもたちを見ることも結構多いところです。
私学に通学する優等生といってもまだ子どもですから、電車のマナーは悪い子が多いです。大人が側にいないのですから当たり前ですが、とにかくうるさいんですよね。
あまりにひどい時は注意しますが、鬱陶しいので放置することもしばしばです。

そんな中、私がちょっと気になってみている子がいます。気になって、というのはそういう趣味の話ではありません。私が見かけるといつも新聞を読んでいる子がいるのです。
一応同級生と一緒に通学しているようですが、一緒に話をするわけでもなく新聞を読んでいます。その新聞というのが、大人が読む普通の新聞。しかも経済新聞なのです。
経済新聞なんて、私も読みません。出来る人が読む、というイメージですがそれを小学生が読んでいるのです。

とてもお勉強ができそうな男の子ですが、新聞を読んでいることで周りからいつもちょっかいを出されています。おいこっち向けとか、遊ぼうぜとかいう具合にです。
普通の小学生ならその誘惑や脅しに振り回されるわけですが、そんなものはまったく無視。自分の世界にどっぷりはまって、ひたすら新聞とにらめっこしています。
しかもその子の素晴らしいところが、そんなに集中しているのにも関わらず周りが見えていることです。

結構混雑した車内でしたが、高齢者が乗ってきても席を譲る人がいませんでした。私は立っていたのでどうしようもなく、背中の曲がったおばあちゃんが辛そうでした。
かわいそうになあと思っていたら、一番先に席を譲ると立ったのがその男の子でした。新聞を読んで集中していたのにも関わらず、きちんとおばあちゃんが見えていたのです。
周りの大人はなんだか恥ずかしそうでしたが。そりゃあそうですね。

小学生の子どもが読むくらいだからおこちゃま新聞だろうと思っていたら経済新聞。しかもきちんと躾の行き届いたお子さんでした。これこそご両親のお顔を拝んでみたい。
外に出ても恥ずかしくないように躾をするのは、学校の役目ではなくご両親の役目です。それをきちんと理解されている御家庭なのだろうなあと思いながらみていました。
こういう子どもがいるなら、まだまだ日本も捨てたものじゃないなと思います。

何歳?

月曜日, 11月 26th, 2012

バスに乗っている時でした。私が座っていた隣の座席に、若いお母さんと、まだ小さな女の子が乗っていました。
女の子は最初、お母さんと手遊びをしていましたが、飽きてしまったのでしょう。小声で歌を歌い始めました。
お母さんに「バスの中では静かにしなさい」と言われ、女の子は「アリさんの声でしか、お歌、歌っていないもん」と口を尖らせていました。
小さい声のことをアリさんの声と表現したことがかわいらしくて、私は女の子に微笑みかけました。
最初は恥ずかしそうに両手で顔を隠したりしていましたが、慣れてきたのでしょう。私を見てニコニコしていました。
私は女の子に「何歳?」と聞きました。傍らでお母さんが「ほら、いくつだっけ?」女の子を突っいています。女の子は「4歳」と答えてくれました。
私は「そう、4歳なんだ。」とまた、女の子に微笑みかけました。そうしたら今度は女の子が私に「何歳?」と、尋ねてきました。私は「4歳」と言いました。
まだ小さいからこの答えで納得してくれるだろうと思ったのです。別に女の子は不思議がらず「4歳?おんなじ~」と言ってはしゃいでいました。
今度はお母さんに「何歳?」と聞きました。私の予想だと、このお母さんも4歳と答えるものだと思っていたのですが「27歳」とお母さんは答えました。
おそらく本当の年齢だと思いました。まだ20代だから、こんな大勢の人が乗っているバスの中で本当の年齢を言えるのね。と、思いました。
私はこんなバスの中で、本当の年齢は絶対に言えません。

女の子は「何歳?」が気に入ったらしく、何度も私とお母さんに「何歳?」と聞いてきました。その度に私は「4歳」と答え、お母さんは「27歳」答えていました。
そんな私たちのやり取りをじっと見ていた向かいの席にいた幼稚園の年長組か小学校の低学年くらいの男の子が、バス亭でバスが停まった時私の近くまで歩いてきて
「おばさんが4歳のはずないじゃん」と私と女の子に向かってそう言ったのです。その子の母親は何も言わず、黙っています。
なんて可愛くないガキだろうと思いながら低い声で「ボクは何歳なの?」と、聞きました。それには答えず「おばさん本当は何歳?」と、聞いてきます。もう面倒くさいガキだなと心で思って、その子の母親の方を見たけれど知らんぷり。
「ほら、早くお母さんのところへ戻らないと、バスが発車してから動いたら危ないよ」と言いました。依然、母親は黙ったままです。
ずっとここにいられてもイヤだったので「おばさんは20歳」と答え、「ほらバスが動くよ。席に戻りなさい」と強い口調で言うと、ようやく母親が、その男の子を呼びました。
母親のところに行くと、男の子は大きな声で私を指差して「あのおばちゃん20歳だって」と言いました。その言葉を聞いて何人かの人たちや、男の子の母親が、私をチラ見してクスっと笑います。
どこからどう見たって20歳にはみえませんよ。でも本当の年齢なんて言えるはずないじゃない。大人気なく、男の子とその母親を睨みつけてしまいました。

見える人

火曜日, 11月 20th, 2012

まったくの凡人の私には、霊感などというものはありません。
ですので幽霊なんか見たこともないし、気配だって感じたことはありません。

でも知り合いに霊感があり、いわゆる”見える人”がいます。
彼女は近所のスーパーマーケットでパートタイマーとして午前中だけ働いています。
元、ご近所さんで仲良しでしたが、私が引っ越してから、なかなか会うことがなくなりました。

彼女は、スーパーのお客さんでも、肩や首や腕に霊がぶらさがっている人を何人も見たなどと、教えてくれました。
そういった能力を持っていると、他の人が連れてきた霊を自分が背負ってしまったりすることもあって疲れてしまうそうです。
ですのでパート先でお客さんが背負ってきた霊が、今度は彼女の方の乗ってしまうことも度々あるらしいのです。
彼女から、そんな話を聞く度に自分に霊感がなくて良かったと、つくづく思うのでした。

彼女からさっき電話がありました。本当に久しぶりです。用件は二人の共通の知人であるEさんのことでした。
Eさんは彼女に家のスグ近くに住んでいます。今は家族4人でアパートに住んでいるのですが、お手頃価格の広いマンションが見つかったそうです。
そこを購入する予定なので、そのマンションに霊がいるかどうか見て欲しいと言われたそうです。
今日のパートが終わってからEさんがパート先まで車で迎えに来て、一旦不動産屋で鍵を借りてから、そのマンションに行ったそうです。
Eさんは購入予定の部屋の鍵を開け、中に入って行きましたが、彼女は足がすくんで中に入れなかったそうです。霊がワンサといる気配がしたようです。
で、彼女はEさんに自分が感じたままを話したのです。そうしたら、せっかくのお買い得物件だったので、Eさんすごく落ち込んでしまい、もう一度ご主人と再検討するとのこと。
彼女は落ち込むEさんを見て、どうしたら良いか分からなくて、私に連絡してきたのです。
彼女は、見えたそのままを正直に話しただけ。なにも悪くない。
「EさんもEさんの家族も、私と同じく霊感ゼロの人たち。だからそこに住んでも霊を見たり気配を感じたりすることもないだろうから、怖くはないでしょう。でも、そんな所に住んで悪いことがおきたら困るしね。
心配しなくてもEさんなら自分たちにとって良い方に結論出すよ。」と彼女に言いました。
「そうだね。少しホっとした。あ~あ、肩が痛い。さっきのマンションから一人連れてきちゃった。説得して帰ってもらわなくちゃ」って電話口で淡々と話しています。ホント見える人って大変なんですね。

ランチタイムでの出来事

火曜日, 11月 13th, 2012

会社の同僚に入社3年目のSさんという女性がいます。
中堅クラスの女子大出身です。本人は、お嬢様大学出身と言っています。
そして、彼女の一番の自慢は彼氏。名門大学医学部出身で、彼女より3歳年上だそうです。
現在は、某総合病院の内科医として勤務しているとのことです。
彼女とランチを一緒にとると、ずっと彼氏の話を聞かされます。

今日、彼女を含めた数人でランチをしました。
私は、何度かSさんとランチしたことがありますが、他のメンバーはSさんとのランチは初めてです。
いつもどおりSさんの口から、彼氏の話が炸裂します。
その後は、彼氏自慢に続いてノロケが始まります。
「育ちの良さが顔にでているね」とか「こんな可愛いコ逃したら一生後悔するよな」って言われたとか…

私も含め他の人たちは、曖昧に頷きながら、食事を黙々と、とっていました。
Sさんも、何となく重たい空気を感じたのでしょう。
Sさんより1歳年上のMさんに「Mさんの彼氏はどんな人なんですか」と話を振ってきました。
するとMさんは、
「今、彼氏いないから… 最近別れたばかり。フラれたの。 私、Sさんと違って育ちが良くないからさ」と、
投げやりに答えていました。気まずい空気が流れ、しばらく沈黙が続きました。

私は何とか話題を変えようと、
「最近貧血がひどくてね。病院で薬もらおうと思うのだけれど、病院混んでいて行くのが面倒」などと、
どうでもいいような話をしました。するとMさんも、他の人も「病院に行った方がいい」とか「自分も貧血だ」と、この話題に食いついてくれました。

私はホッとして目の前のパスタをすすりました。
しかしホッとしたのも束の間、Sさんが、貧血に対するウンチクをしゃべり出しました。
そしてまるで医者のように、私に問診をしだしたのです。
私もSさんの質問に答えてしまいました。

「ちゃんと病院に行って、フェロミアを処方してもらってください」と、Sさんに言われました。
「フェロミアって何?」「鉄剤です」「フーン。よく知っているね」「はい。彼氏が医者ですから。」
あらら、また彼氏の話題へと導いてしまいました。

すると松本さんが、手に持っていたホークを音を立てて皿の上に置きました。
そして「彼が医者だからって何か勘違いしていない?彼は医者だけれどSさんはOLでしょう。 医者のマネゴトするのは、やめた方がいいよ!」
Mさんは、かなり興奮していたのでしょう。声が店中に響きました。
私たちは皆、Mさんの言動を止めようとはしませんでした。
誰もが心の中で「そのとおり!よくぞMさん言ってくれた」と思っているに違いありません。私もそう思っていましたから。
しかしSさんはニコニコしながら首をかしげて
「Mさん何を怒っているんですか?彼氏にフラれたからですか?大丈夫、すぐに彼氏できますよ。何なら私の彼の友だち紹介しましょうか?あっ、医者ではないですけど」。
Mさんの顔が更に、険しくなってきました。

「もうすぐ昼休み終わっちゃうから、早く会社に戻ろう」と、私は声をかけ話を中断させました。
会社に戻る道では、そっぽを向いていたMさんでしたが、就業時間が始まると、さっきのことが嘘のように、Sさんに笑顔で仕事を指導していました。
Sさんもちゃんと指示に従い、テキパキと仕事をこなしていました。
MさんもSさんも、さっきのランチでの出来事がなかったことのように、仕事をしていました。
きっと仕事は仕事。ランチでの出来事とは別。と、考えているのでしょう。
二人とも私より随分年下なのに、大人だなぁと、感心してしまったのでした。

信念を通した友人

土曜日, 11月 10th, 2012

先日、学生時代の友人から「エステティシャンとして独立しました!」という手紙をもらいました。
彼女は大学時代に一緒に生物学を勉強していたのですが、彼女はそこから人に興味を持ち
人に直接働きかけられる、という事を理由にエステティシャンとなり仕事をしていました。

そんな彼女がエステティシャンとして自分のサロンを持つことになったそうです。
これも彼女の長い間の努力が実った証拠でしょう。
彼女の希望が叶った、という知らせはなんだか私までワクワクさせてくれました。

早速、開業祝も兼ねて彼女のサロンにお邪魔しました。
サロンの雰囲気はさすが彼女らしく、女性らしさに溢れたサロンでした。
「今までエステだけしていたら良かったけど、今は経理から営業から何から一人でしなきゃならないから大変。毎日がバタバタなのよ。」
と話してくれましたが、その表情はとても落ち着いていて楽しそうでした。
やりたいことを見つけた女性ってあんなに美しくなるんだなぁ、なんて思ったほどです。

在職中の彼女はエステティシャンとしてはとても技術力があり、沢山の顧客を抱えていたそうです。
中には彼女の予約が一杯なら、別の日でもいい。
というお客さんも居たほどで、元々働いていたサロンにとって彼女は稼ぎ頭だったそうです。
その彼女が独立する、というのですから実際に退職するまでの数ヶ月は
彼女を引き止めたい経営者側との間でかなり揉めたそうです。

しかし、彼女は自分の思い通りのエステがしたい。
経営者側の指示ではなく、お客さんにとって本当に必要なケアを自分が決めて実践したい。
という思いが強かったために、最終的には円満に退職できたそうです。

きっと、そのつらい状況を彼女が乗り越えられた理由は、彼女のエステに対する思いや信念が強かったからだと思います。
彼女の話を聞いていると、独立したり開業する上で必要なのは
単純に場所やお金だけではなく、本人がその会社や仕事に対して持っている大きな信念が必要なのが良くわかります。
でも、それを成し遂げた彼女の笑顔は以前以上に美しく輝いていました。

きっとあのサロンは大成功することでしょう!
今後の彼女の活躍が友人としてもとても楽しみです。

父の独立は家族にとっての第一歩になりました

金曜日, 11月 9th, 2012

父が30年以上勤めた会社を退職して独立する、と聞いたときにビックリしました。
私たち家族は父は定年までその会社で働くとずっと思っていたからです。

そしてその数ヶ月後、今まで働いていた会社に話しを済ませ、本当にサッサという感じで父は自分の会社を立ち上げ独立してしまいました。
そう書いてしまえば簡単ですが、その期間中の家族は大騒ぎでした。
以前からネットで法人レンタルサーバーを検索していたり、仕事っぽい電話がケイタイに頻繁にかかってくるようになったり、と気にかかることは多々ありました。
しかし、まさかこんなことになるとは思いませんでした。
母はこのような経験が全くないまま、税理士さんや司法書士さんに色々と教えてもらいつつ会社設立に必要な資料やら書類集めに走らされました。
ちょうど、当時大学生だった弟は「アルバイト」という名目のまま父の仕事を半自動的に手伝わされ・・・
私は結婚していたのですが電話番だの、片付けだのなんだの、と時間が空いているときに手伝っていましたが、気がついたらフルで手伝うようになっていました。
最初は父だけの夢であったはずの「自分の会社」でしたが、気づいたら「私たち家族の夢」になっていたように思います。

そして弟の友達が父の仕事を手伝うようになり、その彼のお友達がまた手伝うようになり・・・という感じで会社のメンバーも揃っていきました。

「会社を辞めて独立するぞ」の一言から1年後。
振り返ってみるとそこに会社が出来ていた、という感じでした。
本当に家族一丸となり、走り抜けてきた一年間という印象があります。
それぞれ大変だったけど、気づいたらこの会社で働いていた、という感じだったでしょうか。

現在は社長兼営業が父、専務兼経理が母、弟と友達たちが社員で私がアルバイトという立場で働いています。
父は在職中よりも忙しくなりましたが、自分がしたい仕事を思う存分できるためか、在職中よりも生き生きと楽しそうに働いています。
家族4人が集まると仕事の話になるのが難点ですが・・・

母は「この年になってまた働くとは!」と言いますが、それでも会社のことを考えてばかりいます。
また、実は経理の仕事が合っているのか、毎日楽しそうに仕事をしています。
弟は自分のしたい仕事の方向性を見つけたらしく、自分で仕事を取ってきては頑張っています。

この会社設立は父だけではなく、家族にとっての新しい第一歩になったと思っています。

不思議な料理教室

木曜日, 11月 1st, 2012

最近大きなショッピングモールに行くとよく見かけるのが、外から丸見えの料理教室です。ガラス張りで、道行く人から中の調理の様子が全部見えるようになっているのです。
割とどこにでもあるので、通いやすいというのがあるのでしょうか。平日昼間でも結構な数の奥様方が、たくさんの視線を気にせずに料理に取り組まれています。実に不思議です。
料理しているところって、人から見られて嬉しいものではないですよね。少なくとも私はそうです。

たまにイタリア料理店なんかに行くと、オープンキッチンになっていて職人さんが調理しているのを見ることが出来ます。でもそれとはちょっと違うような気がするのです。
見る見られるという効果に関してはあまり考えられていないのだとは思います。料理教室に興味のある人の関心を惹こうというだけだと思います。興味があれば見ますしね。
お店の広告という意味では理解できるのですが、そこで料理をしようと思えることがすごいなあと。

私だったら皮むきひとつでも人に見られるのはイヤです。人に自宅のキッチンを見られるのも嫌ですもんね。そういう感覚からすると、ちょっとした異世界に見えてしまいます。
お店のディスプレイとして、中で何を作っているのか外に掲示していたりします。ものすごいプレッシャーだと思うんですが、みんな黙々と作業しているんですよね。
外からの視線なんか気にならなくなってくるものなんでしょうか。こればかりはやってみないとわかりません。

昔、テレビ番組でスケルトンの部屋で何日も過ごすという実験を見たことがあります。芸人さんがチャレンジしていましたが、気持ち悪くてすぐにチャンネルを変えました。
人の生活を覗き見て何が楽しいのか、と思ったのです。芸人さんだからいいのか、という問題ではありませんよね。人からずっと見られるのは、すごいストレスです。
しかも自分の普段の状態を見られる。これは芸能人でもかなり拷問に近いことだろうなあと子どもながらに思っていました。

でも世の中、見られることが好きな人もいるのかもしれません。人に見られているほうが頑張れる、真剣になれる、ということもあるでしょう。女性なら特にそうかもしれません。
こればかりは人の主観の問題なので、なんともいえません。ただ違和感はまだまだ拭えませんが・・・。先日友人がその料理教室に通うといってきたので驚きました。
正直なんといえばいいのかわかりませんでしたが、上手になってくれるなら、まあいいのかもしれません。